2月からG.W.明けまでは目鼻に異常なダメージを負っています。
雑誌でのお仕事をさせてもらってる、ボックスティッシュとポケットティッシュだけが友達の花粉症系新人ライターのモレロウです。
2020年11月に導入され、タイアップによる話題性と荒いスペックで溢れていた市場トレンドの穴をついた安定スペックで大人気となった「Pとある魔術の禁書目録」に、初当たり確率を下げたライトバージョンが登場しました。
『Pとある魔術の禁書目録 Light PREMIUM ver.』
ただスペックを変更しただけではなく、演出バランスの調整や新規楽曲が追加され前作から進化した本機の特徴と実戦の振り返りを書いていきます。
禁書目録Light PREMIUMver.スペックについて
台の名称 | Pとある魔術の禁書目録 Light PREMIUMver. |
---|---|
メーカー | 藤商事 |
仕様 | ST |
遊タイム | 369回転で時短493回※ |
導入日 | 2022年3月7日㈪ |
導入台数 | 約7,000台 |
※朝イチRAMクリ後以外は時短70回転分回った状態なので遊タイムは実質299回転
初当り | 低確率 | 1/129.7 |
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高確率 | 1/49.2 | |
ST割合 | 100% | |
ST継続率 (引戻し込) |
約70% | |
時短回数 | 70回 | |
賞球数 | 3&1&2&5 | |
アタッカー | 10個×10C |
ヘソ大当り時 (特図1) |
|||
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R | 電サポ | 払出 | 割合 |
3R確変 | ST30回+ 時短70回 |
300個 | 100% |
電チュー大当り時 (特図2) |
|||
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R | 電サポ | 払出 | 割合 |
10R | ST30回+ 時短70回 |
1000個 | 50% |
3R | 300個 | 50% |
甘デジより重くライトミドルより軽い、一見中途半端に見える大当たり確率が実現させたスペックは、前作で人気の2つ柱だった「突入率100%のRUSH」と「遊タイム」です。
RUSHはミドルタイプとは変わって「ST30回転+時短70回転」ですが、「突入率100%・継続率約70%・最大ラウンド(約1000個)比率50%」とライトタイプで見れば充分すぎるほど強力です。
遊タイムは「通常確率369回転消化で発動」ですが、RAMクリア後以外は時短で70回転を消化しているので、実質左打ち299回転消化で発動します。
ミドルスペックからの演出上の変更点
通常時
新規で追加されたプレミアム演出と信頼度が上がった演出がいくつかあります。
新規追加プレミアム演出
・キャライルミ予告プレミアム
→イルミの色がレインボー
・科学と魔術が交差するとき物語は始まる予告プレミアム
→「神崎・吹寄・オルソラ・五和の水着(4人)」と「濡れたローラ・スチュアート(1人)」の一枚絵
・強制詠唱予告
→金・CFA(上方へ変更)
信頼度上方修正演出
・自動書記(ヨハネのペン)予告
・超電磁砲(レールガン)予告
→前作の約40%から「約65%OVER」へ
・幻想殺し(イマジンブレイカー)デバイス予告
→前作の約75%から「約90%」へ
リーチ
・VSリーチ
・VS神の右席
・VS一方通行
・エピソードリーチ
→リーチ自体の信頼度と各チャンスアップの信頼度が前作よりも上昇
また、リーチ中のチャンスアップ(七天七刀、保留変化、超電磁砲予告など)のガセ煽り発生率が下がっていると思います。
演出カスタムで先読みチャンスが増えました。
ST・時短中
通常時同様新規追加されたプレミアム演出と信頼度が上がった演出がいくつかあります。
新規追加プレミアム演出
・ヒーローズラッシュ突入画面プレミアム
→ST「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」30回転目に大当たりしていると選んでいるモード毎の1枚絵が出現することがある
・スペシャルカットイン予告プレミアム
→一方通行以外のモードでテンパイ時に1枚絵が出現することがある。
信頼度上方修正演出
赤系予告
→前作の約40%から「約70%」へ(おそらく赤系予告のトータル信頼度が約70%で、70%以下の赤色も多くある)
金系予告
→前作の約90%から「大当たり濃厚」へ
実戦へ
それでは初当たりを9回分のデータを見ていきましょう。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
12:02 | 133 | スタート | ||
12:25 | 204 | 3R | 一方通行ZONE煽り→一方通行ZONE(突入時ラッキーエアー)→VS一方通行 | 4000円 |
12:26 | 20 | 3R | ギミック完成 | |
12:30 | 52 | 10R | ヒロインギミック(赤)→3テンパイ→VSアニェーゼ | |
12:34 | 15 | 3R | ギミック完成 | |
12:35 | 19 | 10R | ギミック完成→暗転(プチュン) | |
12:37 | 2 | 3R | ギミック完成 | |
12:41 | 6連 3305玉(表示) |
まずはカスタムを入れずにノーマルモードでスタート。
投資4000円、「一方通行ZONE煽り」の次回転で「一方通行ZONE」へ突入、さらに突入と同時にラッキエアーが発動。そのまま「VS一方通行」へ発展して大当たり。初めてのRUSHへ。
ST「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」は「30回転までで、大当たり確率が1/49.2」大当たり期待度は約46%。
時短「とある魔術の最強激突(ヒーローズラッシュ)」は「時短70回転で、大当たり確率は1/129.7」大当たり期待度は約42%。
ST、時短、残保留4個を合わせた継続率で約70%となっています。
ST中はスピードもミドルと全く同じなのに、「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」だけで比較するとミドルよりも当たりやすくなっているプレミア仕様。(ミドルは154回転中の前半30回転で大当たり確率1/99.9)
出玉は少なくなっていますが、高速変動中の連チャン率は上がっているので前作で「限界殺し(リミットブレイク)チャンス」が好きだった人はむしろライトの方が面白く感じるかもしれません。
赤系予告の信頼度が上がっていることも実感しながら時短でも大当たり。右打ち中の3テンパイはミドル同様大当たり濃厚だと思います。
最初のRUSHは、ST中に4回と時短中に1回当て計6連で終了。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
13:18 | 224 | 3R | 保2入賞時画面ひび割れ予告→科学と魔術の交差ゾーン→とある上条の不幸SU(デンジャー柄)→ミサカスタンバイ予告・赤(自動書記)→自動書記(エピソードリーチ・テロップ変化・七天七刀)→禁書目録エピソード | 持ち玉 |
13:20 | 14 | 10R | 変動開始時「キュイン」→暗転(プチュン) | |
13:22 | 11 | 10R | ギミック完成→暗転(プチュン) | |
13:24 | 13 | 10R | 暗転(プチュン) | |
13:31 | 74 | 10R | (上条当麻モード)イルミ先読み(赤→金→金)→VS一方通行 | |
13:33 | 13 | 3R | ギミック完成 | |
13:39 | 6連 4800玉(表示) |
「科学と魔術の交差ゾーン」突入後、上条当麻の「不幸だー」がデンジャー柄で出現。ミサカスタンバイ予告からは今作で信頼度が上昇した「ヨハネのペン」へ。エピソードリーチに発展して大当たり。
ST継続率が約46%ととは思えないほどよく当たり、また6連で終了。
10R振り分けが良かったので、前回と同じ連チャン数なのに約1500玉を多い獲得となりました。
通常時、信頼度が低く出現頻度が高い予告は派手な音や光はでないので、そこまで煩わしくはないのですが、リーチ発展すらしない入賞時予告が頻出するので、気になる人は先読みチャンスモードの方がストレスフリーに楽しめると思います。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
15:04 | 306 | 3R | (先読みチャンス)一方通行ZONE煽り×3→一方通行ZONE→VS一方通行→復活 | 持ち玉 |
15:05 | 16 | 10R | 暗転(プチュン) | |
15:08 | 2 | 10R | 変動開始時「キュイン」→暗転(プチュン) | |
15:16 | 3連 2420玉(表示) |
ここからは最後まで「先読みチャンス」で打っていきます。
「一方通行ZONE煽り×3」から「一方通行ZONE」へ。
カスタム時の先読み発生で信頼度がどれくらいあるのかはわかりませんが、おそらく当該変動以前にゾーン突入煽りがくれば突入以上は確定なのではないでしょうか。
今回は突入すれば高信頼度リーチ「VS一方通行」に発展する「一方通行ZONE」の煽りだったので、煽り発生時点で激アツなんだと思います。
復活演出を経由して無事大当たり。
3回目のRUSHはSTでの連チャンのみ3連で終了しました。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
15:43 | 201 | 3R | (先読みチャンス)先読みなし→テンパイ時ラッキエアー→キャラリーチ(ミサカ) | 持ち玉 |
15:46 | 42 | 10R | (御坂美琴モード)変動開始時「キュイン」→楽曲リーチ | |
2連 1375玉(表示) |
「先読みチャンス」カスタム。
確か入賞時は保留3つ目だったと思いますが、先読みは発生せず。
赤文字の予告すら出ていない状態でテンパイ時にラッキーエアー発生。
[写真5図柄大当たり]
キャラリーチでそのまま大当たり。ミドルでもごく稀にありましたが、こういったびっくり当たりが多いのがライトスペックの面白さですね。
STはスルーしてしまいましたが、時短で大当たり。
約42%と当てられないことの方が多い時短なので、大当たりの嬉しさもひとしおです。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
16:00 | 118 | 3R | (先読みチャンス)保3・ひび割れ保留→保2・サイダー保留→がぶがぶゾーン→科学と魔術の交差ZONE→回想連続予告×3→科学と魔術が交差するとき物語は始まる予告→御坂エピソード→赤保留→幻想殺しデバイス予告 | 持ち玉 |
16:06 | 1連 300玉(表示) | |||
16:13 | 127 | 3R | (先読みチャンス)先読みなし→ヒロインギミック(赤)→回想連続予告×2→科学と魔術が交差するとき物語は始まる予告プレミアム→御坂エピソード | 持ち玉 |
16:22 | 1連 305玉(表示) | |||
16:39 | 127 | 3R | (先読みチャンス)一方通行ZONE煽り→一方通行ZONE→科学と魔術が交差するとき物語は始まる予告→VS一方通行 | 持ち玉 |
16:47 | 1連 315玉(表示) |
「先読みチャンス」カスタム。
初当たりは軽く引けるのに、右打ち中が当たらなくなってしまいました。
高速STなので連チャンした時のイケイケ感はありますが、やはり単発が続いてしまうとSTの約46%も時短の約42%も頼りなく見えてしまいます。
ただ6回目の初当たりで今作からの新規プレミアム演出「科学と魔術が交差する時物語は始まる予告プレミアム」が出たので良しとします。元から長かった名称がより長くなったのですが、これ以上に長い名称の予告って存在するのでしょうか…。
ここまでの初当たりリーチを思い返すとやけに「VS一方通行」が多く感じました。
「一方通行ZONE」もミドルの時はそこまで頻繁に入らなかったと思います。
9回分では偏りで終わってしまいますが、一応最後に初当たり契機をまとめてみます。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
16:57 | 131 | 3R | (先読みチャンス)先読みなし→キャラ台詞(金)→いきなり激アツカットイン→キャラリーチ(当麻)→VS一方通行→復活 | 持ち玉 |
17:01 | 56 | 10R | (御坂美琴モード)デバブル予告→電撃SU予告・金→7テンパイ→スペシャルカットイン予告プレミアム→美琴・黒子リーチ | |
17:09 | 2連 1345玉(表示) |
「先読みチャンス」カスタム。
4連続で早い初当たりに恵まれて、単発なのにほとんど持ち玉が減りません。
先読みもなく、いきなりミサカ妹の金台詞からミドルでは大当たり濃厚だった「いきなり激アツカットイン」出現。おそらく今作でも大当たり濃厚だと思います。そしてまた「VS一方通行」。
RUSHは4連単を7テンで回避し、今作の新規演出「スペシャルカットイン予告プレミアム」出現。
その後は続かず2連で終了。
時間 | 回転数 | ラウンド | リーチ | 投資 |
18:13 | 276 | 3R | (先読みチャンス)ヒロインギミック先読み→ヒロインギミック・白→VSアニェーゼ→復活 | 持ち玉 |
18:20 | 62 | 3R | (ヒロインモード)デバブル予告→ヒロインリーチ | |
18:25 | 2連 630玉(表示) |
「先読みチャンス」カスタム。
最後の初当たりは少しハマって276回転。
先読みが発生したこと以外に熱い予告は特に何もなかったのですが、リーチ中にカットイン・金が出て一気に信頼度上昇。キャライルミ集合にWスピニングフラッシュボタンでハズレ。からの復活大当たり。
最後のRUSHは時短では引き戻せましたが、STでは当てられず。
STだけで考えれば9スルー、270回転、確率の5倍以上ハメて終了です。
初当たり回数9回・初当たり確率1/86.6・総大当たり回数24回。
投資4000円(1000玉)の持ち玉3206玉で勝利。
楽しい1日でした。
禁書目録Light PREMIUMver. 実戦感想とまとめ
率直に言うと、とても良い台でした。
演出面は信頼度が上がったくらいで前作とほぼ同じなので、前作が好きだった人は間違いなく楽しめます。
不安だったのが「継続率46%のST」と「引き戻し率42%の時短」からなるRUSH(合算約70%)でしたが、高速変動のおかげかミドルタイプでヤレなかった時の苦い記憶からなのか、実際に打ってみると意外と引き戻せる気がします。
個人的には「出玉増加ゾーンのST」と「引き戻しゾーンの時短」のようなイメージで打てて、前作のRUSHとはまた違った楽しさがありました。
右打ち時短中の演出ですが、赤系演出全てが70%あるわけではないと思います。80%以上の予告や、40%程度の予告を全て合わせて約70%なのかなと思っています。
ただ時短中に大当たりした変動には「デバブル・金系・キュイン音・3テン・7テン」とどれも強い予告が必ず絡んでいたので、もし強い予告の絡まないリーチはほぼ当たらないようだと嫌だなと思いつつも、時短中のメインリーチ(上条のバトル、御坂の専用SP、一方通行のアップなど)への発展頻度がかなり低かったので、発展時の信頼度はそこまで低くないだろうなとも思っています。
初打ちなのできっと偏りだった可能性もあるとは思います。
もう一つの偏り、通常時の初当たりリーチをまとめました。
・VS一方通行 4回
・エピソード 3回
・VSリーチ 1回
・キャラリーチ 1回
ミドルの時はここまで頻繁に一方通行リーチに発展しなかったと思うのですが、まぁまだ数が足りなすぎるので今回がたまたまかもしれません。
また、予告でいうと激アツ系予告がほぼ必ず初当たりに絡んでいるのも少し気になります。
「科学と魔術が交差~」、「ヨハネのペン」、「超電磁砲予告」、「一方通行系」、「デンジャー柄」、「激アツ」などの激アツ~濃厚系の演出が大当たり時にはかなり出やすいのかもしれません。
ここらの予告が絡んでいないリーチの時は過度な期待はしない方が良いのですが、もっとアニェーゼ・オリアナ・シェリーのVSリーチからの大当たりや、基本的には別リーチへの発展契機となるキャラリーチのケツ浮き当たりに繋がる様な展開も見てみたいところです。
通常時演出面で調整してもらえなかったなと感じたのが、リーチ中の「幻想殺し(イマジンブレイカー)デバイス予告」のガセ煽りです。
リーチの当落が「ボタン」か「デバイス」かを分ける煽りなのですが、かなり大きな振動でデバイスがガタガタ可動していたのに、何事もなかったかのように画面が戻りボタンが出てきてハズレることがよくあります。
筐体が振動したらアツいという風潮があると思うのですが、リーチ最終盤に筐体ごと大きく振動させて発生させているのにガセるという、ミドルを打った時に眉をしかめた演出なのですが、ここには手を加えてもらえなかったようです。
「先読みチャンス」カスタムに関して、大体の信頼度が知りたくて2回目の初当たり後からずっとカスタムしていたのですが、先読み発生時の大当たり信頼度が100%で終わってしましました。
カスタムしながら通常時を約670回転消化して、先読みハズレは1回も来ませんでした。
流石に100%ってことはないと思うのですが、30~40%の信頼度ではなくもっと高いのかもしれません。
ちなみにRUSH中は新規追加楽曲の3期OP「Gravitation」「ROAR」を交互にひたすら聞いていました。私が前作からの変更点で一番嬉しかったのはこの楽曲追加です。どっちも本当に好き。
長くなりましたが、これでおしまいです。
ミドルスペックではまだ見ていない演出があるという方や原作ファンの方はぜひ一度お試しください。
このコラムを書いた人
モレロウ
Twitter:@morerou0123
パチンコ雑誌ライターを目指してパチンコ未来ラボに入会したユーザーです。27歳です。