さて、じぃじのコラムのお時間です。
って、前回どこまで話をしたんだっけ?と言えてしまうほど更新にお時間をいただきました。
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大阪自堕落滞在編[人生のレバーを叩け#02]
継続は力なり。 クズを継続している俺は莫大な力を手にしているという勘違いから、早くも一か月弱の月日が流れようとしている。 ...
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Twitterではのん気につぶやき続けてはいるものの、こちらでは大変ご無沙汰しております。倒産じぃじです。
我ながら情けない話で、このコラムを改めて執筆するにあたり、前回の記事を見直して、どこまで書いたのか確認しなければ思い出せないほどの更新をさぼっておりました。
圧倒的少数派とはいえ、こんな社会不適合者の記事更新を待ってくださっている人がいるにもかかわらずなんという無礼極まる行為でしょう。この場を借りてお詫び申し上げます。
ただでさえ冒頭が長くなりがちで定評のあるじぃじではありますが、更新遅れを取り戻すために早速本編へ移ろうと思う。
なお、若干機種説明が入ること、それに伴い普段よりも長めにたらたら書いていることを予めご了承いただきたい。
CR蒼穹のファフナーとの出会い
大阪時代交際していた彼女と、そしてその彼女のお母さまとの約束を守る。自分の自堕落な生活に終止符を打つ。そんな使命感を果たすにはうってつけと言わんばかりのタイミングで現れた攻略機種。
それはつい最近リメイクされたことでも話題になった、『CR蒼穹のファフナー』だった。
俺の人生を大きく変えたといっても過言ではない蒼穹のファフナー。俺は今でもこの機種のことが大好きだ。
勝てたからと言ってしまえばそれまでなのだが、出玉面以外でも特に”音”には脳を焼かれた。
疑似連時の「ミーンミンミンミン…」
V入賞時の音割れまがいの「キィィィィィィィィィン」
そして、大当たり中に流れる各種楽曲。
ほれ込みすぎて原作を練る間も惜しんで二日間で見終えてしまったほどだ。
そんな個人的に好きな機種でもあるファフナーに関する攻略回ではあるものの、ここでは機種説明をたらたらと書くつもりはないので簡単な攻略手順のみ抜粋して簡潔に書こうと思う。
あくまで攻略打ちをしていた頃のじぃじの人生ダイジェストが主であるので、細かな遊技フローを知りたい方には申し訳ないが、各自検索していただきたい。
おそらく腐るほど遊技フローや、今から記載していく簡潔な攻略内容よりもより濃い内容の記事や、実践動画などがでてくるだろう。
蒼穹のファフナーのゲームフロー
ファフナーにおいての攻略打ちの概念は、いわゆる技術介入の範疇であり、ゴトじみた行為でもなければ、傷ネタでもない。
機械特性のスキをついた…と言えなくもないが、機械特性を活かした打ち方といった方がしっくりくる。
では本当にざっくりだが解説。
まずこの機種は1種2種混合タイプ。へそにみたてたスルーへ玉を通し、1/68で液晶図柄を揃えた後羽根が開放。
その後役物内回転部にあるVへ玉を入賞させることができれば見事大当たり。
大当たり後には乙姫チャンスと呼ばれる時短が2or5回ついてきて、選ばれた回数に応じて羽根が開放。
この時短中に再度V入賞させることができれば、スーパー乙姫チャンスと呼ばれる時短10回が以降ループする仕組みだ。
肝心の攻略ポイントなのだが、注目すべきは図柄揃い後に権利が発生する【羽根開放】の部分である。
この機種は羽根から玉を役物内へ侵入させる際に、その羽根の閉まるタイミングを利用して通常ルートとSPルートの2種類を振り分ける仕組みになっている。
羽根の先端は爪のようになっているのだが、侵入してきた玉を閉まる瞬間の遠心力を利用して羽根の外側へ押しやり爪に引っ掛け、閉まりきった勢いで玉を投げ込むことで、飛んだ玉はSPルートへ向かい、普通に役物内へ入る玉は通常ルートへ。といった塩梅だ。
そしてその羽根の閉まるタイミングという部分が攻略ポイントの肝になるわけだが、勘が鋭い人ならもうわかっただろう。
ようは、羽根が閉まるタイミングを見計らって玉を射出することで、SPルート侵入の可能性を上げることができるわけだ。
今こうして活字にして起こしてみると、今でも鮮明に、短命だったファフナーとの専業最後の聖戦を繰り広げてきた毎日を思い出す。俺にとっては長い専業生活を送ってきた中で、幾多の試練をも経験したにも関わらず、ここまでのターニングポイントといえる機種は後にも先にもない。
話を当時へ戻そう。
初打ちで13万発オーバーの出玉に
攻略攻略と言ってみても、何も最初から打ち方が完成していたわけではない。最初は下見から台の挙動を掴むことに費やした。が、今でもそうだが基本スロットを稼働のメインとしているので、そもそもよくわからないと言うのが本音だった。
情けなく恥ずかしい話だが、少し前には湘南爆走族や、バリ南国の攻略話が話題にもなっていたが、あまりにもパチンコへ無頓着で嗅覚もくそもあったもんじゃなかったのだ。
結局、下見で注意深くにらめっこしたところで始まらないってなわけで、手探りの状態から実際に導入間もない店へ足を運び試しに打ってみることから始めた。
その日の出玉は13万発オーバーを記録。ふたを開けてみればとんでもない大勝だった。
今なおその記録を自分でも破ることができていない。そんな記録が手探りの状態から飛び出した。
覚えている。今でも当時の驚きと興奮は忘れることができない。
震えた。
帰宅後にその話を当時の彼女にドヤ感満載で伝えたような気がするが、どこかぼーっと上の空だった。
「最後にこれやって正解や」
「毎日ファフナー打つわ」
彼女もこの結果には満足そうにしていた。二人で寿司を食べにでかけ、ご満悦で帰宅し床に就いた。
前述のとおり、この日の記録が過去最高出玉というように、その後ファフナーを繰り返し追っかけてもこの記録は破れなかった。あまりにも運が味方してくれていたのを痛感する。
というのも、初日の手順自体は完成形とは呼べる段階ではなかったからだ。
11万円ノーヒット・・・
2日目。意気揚々と同じ店に向かい、釘読みがど素人にも関わらず釘とにらめっこを決め込み、これだという何の根拠もない自信で着席し、のうのうと稼働を開始した。
打ち始めから楽しくてしょうがなかった。
今日はどれだけ出るんだろう?明日はどれだけ出るんだろう?もしこれが永遠に使えるネタになれば…俺はいったいいくらの富を築くのだろう。
そんな夢と希望に満ち溢れた俺がいた。
しかし、そんな夢と希望をいつまでも考えさせてはくれなかった。稼働開始から数分。白服の登場だ。見事なまでに真後ろに張り付かれてしまった。
無理もない。さすがに昨日の出玉が目立ちすぎたのもあるだろう。ましてや役物機。店が警戒しないわけがない。
こういう経験が不足している俺には脅威だった。一生懸命一般客を装って遊技してみたが、今思えば違和感の塊だっただろう。
どぎまぎした時間が過ぎたわけだが、その内に白服はどこかへ行ってしまった。
内心俺はほっとした…といいたいところだがそんなことはない。
白服が消えたのも納得できる。なぜならこの日、前日のようにうまくいってくれない。
それどころか、大当たり一回さえ遠い。遠すぎる。
打ち始めてから数時間が経過。白服が消えてからどれくらいの時間がたっただろう。時刻はまだ正午を回ったといったところだっただろうか。
気が付いた時には、11万円という金額が財布の中からなくなっていた。
前日の喜びなんてどこ吹く風。まだ未完成でよくわからないままの手順が牙をむいた。
店を出た。
幹線道路沿いの店。大型車がごうごうと音を立てて行きかっているはずなのに、とても静かだった。空は青く、春の暖かな気候だった。
調子に乗って有頂天になっていた天狗の鼻は、あっけなく2日目には完全に根元から折れてしまった。
ちくしょう。ちくしょう。ちくしょう。
ずっと出玉に包まれているはずだったのに。まだまだ勝てると思ってたのに。今日は肉を食べて… ちくしょうちくしょうちくしょう!!!
勝ち負けでいえば前日の記録に残る大勝があるので、さほどダメージはなくてもいいはずなのだが、この時は描いていたものが大きすぎてただひたすらにショックだった。
ただ同時に、描いていた夢をあきらめきれない強欲のツボとも言える人生を舐めた自堕落人間は、
「取り戻したい」
「上手くなりたい」
「勝ちたい」
「もっともっともっともっと勝ちたい」
ショックが反骨精神へと変わるのに時間はかからなかった。脳内麻薬全開といった感じで、ジャンキー感さへあったかもしれない。
普段のスロットでの稼働では決して味わうことのできなかった昨日の快感が呼び覚まされ、ついさっきあんなに大金を失い夢と希望を失い絶望の淵にいた人間は、 早速ガラケー片手に再びファフナーの設置店を探し、戦場へ向かうのだった。
つづく
補足ですが、当記事は過去の思い出をつづったものであり、攻略打ち、技術介入を推進するものではありません。各自の責任で各ホールが提示する遊技ルールを参照し、大人の判断をお願いします。