テラスモバイル2を運営するプロテラスが、台データを掲載したとされる側に関する発信者情報の開示を求めた訴訟で、大阪地裁は2026年1月22日、請求を棄却した。
判決の内容は9月26日、スロレポのX投稿で共有され、パチスロホールの台データをスクレイピングで取得・掲載することをめぐる議論が広がっている。
今回の判断は、スクレイピング一般の適法性・違法性を一律に決めたものではない。対象のデータが不正競争防止法上の「限定提供データ」に当たるかを個別に判断したものだ。
【悲報】テラモバを運営する(株)プロテラス、スクレイピングによるデータの不正取得を主張し、データまとめサイトの開示請求を大阪地裁に申し立てるも、「要件に該当しない」と一蹴され全面敗訴となる
令和7年(ワ)第7894号https://t.co/lc53K0am5g pic.twitter.com/0IkdEvJg4R
— スロレポ (@slorepo) September 26, 2026
「限定提供データ」に当たるかが争点
判決文によると、プロテラスは、テラスモバイル2で提供していた台データを投稿者側が取得・公開したことが不正競争防止法に当たるとして、発信者情報の開示を求めていた。
投稿者側は、スクレイピング自体は刑罰法規に触れるものではなく、不正競争としての違法性・不当性はないと主張していたという。
解説
テラスモバイル2を運営する株式会社プロテラスが、本件サービスが提供する限定提供データを被告(データまとめサイト)がスクレイピングによりデータを取得し公開したことが不正競争防止法に該当するとして、大阪地方裁判所に発信者情報開示請求を行った↓ pic.twitter.com/Py2WgrIhA9
— スロレポ (@slorepo) September 26, 2026
【まとめサイト側の主張】
(まとめサイトは)スクレイピングを行ったものの、スクレイピング自体は、何ら、刑罰法規に触れるようなものではない。補助参加人がbotを用いたことには、不正競争としての実質を備えるような違法性ないし不当性がないから、限定提供データ不正取得行為には該当しない— スロレポ (@slorepo) September 26, 2026
bot対策があっても、提供先を限定したことにはならない
裁判所は、利用規約への同意やCTによる検証でbotアクセスを制限していた点を踏まえつつも、ユーザー登録などでデータの提供先を特定・限定する仕組みは取られていないと判断した。
条件を満たせば誰でも無料で閲覧できる情報であり、提供相手が「特定の者」に限られているとはいえないため、限定提供データの要件を満たさないとした。アクセス方法を制限することと、情報を誰に提供するかを限定することは別、という整理だ。
【裁判所の判断】
利用規約への同意やBot対策を設けていても、条件を満たせば誰でも無料で閲覧でき、運営者が提供相手を選別していない以上、「特定の者」に提供される限定提供データには当たらないと判断。Botによるアクセス制限と提供先の限定は別だとして、原告の発信者情報開示請求を棄却した。— スロレポ (@slorepo) September 26, 2026
Googleへの別手続きにも言及
同じ投稿者は、Googleに対する別の発信者情報開示請求の資料も紹介している。資料に「Min-Repo」の表記があるというが、今回の大阪地裁判決の相手方と同一かは判決文から確認できないため、本稿では断定しない。
ちなみにテラモバは同時期に、Googleにも開示請求していたようです。こちらには「Min-Repo」とはっきりサイト名が書いてある。(みんレポがGoogleアドセンスを利用していたため)大阪の裁判でもみんレポ相手なのかは不明。https://t.co/NoLpTJXqvY https://t.co/2Kjlre8wak pic.twitter.com/l6PsTn9Ovj
— スロレポ (@slorepo) September 26, 2026
Xでは「スクレイピング一般」との切り分けに反応
引用・返信では、サーバー負荷など具体的な事情がない限り違法評価は難しいのではないか、アクセス制限と提供先の限定をどう分けて考えるのかが興味深い、といった声が出ている。
ただし、これらはX上の意見だ。今回の判決はあくまで限定提供データ該当性を理由にした個別の結論で、スクレイピング一般について広く適法と認めたものではない。
スクレイピングはサーバに負荷がかかって運用に支障が出たなどの証拠ださん限り違法にはならんだろうな https://t.co/RN65rzCYkF
— ハムオ (@hamuo__) September 26, 2026
悲報なん、これ? https://t.co/AIkwwhjv05
— 落ちメダル (@ssss_slotman) September 26, 2026
スロデータまとめサイトとしてグレーな部分の争点で、かなり興味深い事件
裁判所としては、bot チェックなどのアクセス方法を制限してるだけ… https://t.co/TZ3MeHuEnu
— ナナ@代理店業とかWEBマーケの会社やってます (@nanapeka_777) September 26, 2026
今後の対応を注視する声も
ホール側への説明として訴訟提起の姿勢を示したのではないか、別の方法での対応があるのか注目したい、といった見方もある。これも当事者が公表した方針ではなく、X上の推測にとどまる。
負けると予測がついててもホールからの苦情もあるし何もしないわけには行かないから姿勢だけは示したに一票 https://t.co/h0DvHOVdCo
— カミーユ・ビダン (@kamiyu_slot) September 26, 2026
これでホールからのどうにかしろよというクレームに対して、うちも訴えて戦ったんですけど法律上仕方ないんですが使えますからね。
— とぅもろー 株式会社よんぱち (@hitpnint) September 26, 2026
まあ、今の主張の仕方だと厳しいものがありますからね。
今後も違う方向性で戦うかどうかが注目な気がします。
— ネム@Xを楽しむ方法研究中(パチスロと競馬好き!) (@YLMBY26Z6m3EZPf) September 26, 2026
出典:裁判所「大阪地裁令和7年(ワ)第7894号」(2026年1月22日判決)