マースエンジニアリングが2026年9月17日と18日に開いたWebセミナーで、スマート遊技機の高単価化と客層の関係を分析。パチンコでは高単価帯の台数が増えても稼働の伸びには直結せず、パチスロでは高単価スマスロのシェアと稼働が伸びるという違いが示されました。
LT機で高単価帯が拡大するも稼働は伸びず
セミナーでは、マース戦略データ「MSD」の台データと客層データを基に、スマート遊技機の現状を分析しました。
4円パチンコのミドルタイプでは、LT機の普及に伴って玉単価2.3円以上2.6円未満の台数構成比が拡大し、2026年のお盆時期には過半数を占めたといいます。ライトミドルでも同じ単価帯が最多になりました。
ただし、台数が増えた高単価帯がそのまま高い稼働につながっているわけではありません。
ミドルでは、2.3円以上2.6円未満のアウトとPLアウトが、2.0円以上2.3円未満の帯を下回る傾向が確認されました。PLアウトは、MSDが用いる1人当たりのアウトを示す指標です。
出玉性能を重視したLT機を増やしても、ホールの主要客層と噛み合わなければ遊技時間は伸びにくいという結果になっています。
パチスロは4円以上の高単価帯が伸長
パチスロでは、2025年と2026年のお盆時期を比較すると、コイン単価4円以上の帯がシェアを拡大。アウトとPLアウトも伸び、3円未満の低単価帯は縮小しました。
客層別では、スマスロAT・ARTは若年層からの支持が強く、単価が上がるほど20代の比率が高まる傾向も示されています。
一方で50代以上はスマスロよりメダル機の支持率が高く、スマスロノーマルは40代が中心。高単価スマスロの拡大をそのまま全年代の支持と捉えることはできなさそうです。
「カバネリ2」「戦国乙女5」など中単価機の育成も重要に
中単価帯が高単価帯に比べて不調となる中、セミナーでは「スマスロ甲鉄城のカバネリ 海門決戦」や「L戦国乙女5」など、既存の中単価機を育成して運用する重要性も説明されました。
マースエンジニアリングは、全国の加盟店舗から台データだけでなく、会員・非会員を含む客層データも収集しています。今回の分析は、市場全体の流行だけで機種を選ぶのではなく、自店の主要客層と機種の単価・タイプを合わせる必要性を示したものといえます。
詳しい分析は、グリーンべるとの報道で確認できます。MSDの仕組みについては、マースエンジニアリングの製品情報に掲載されています。