円谷フィールズホールディングスが2026年11月6日、2027年3月期の中間決算(2026年4~9月)を発表した。パチスロ販売は前年同期比43.9%減の50,648台となった一方、パチンコは25.3%増の87,174台。パチンコ・パチスロ両方で「東京喰種」の増産需要に対応したが、連結業績は減収減益となった。
パチスロの販売タイトルが減った理由について、会社は長期稼働とファン満足度を優先して開発・検証期間を確保したためと説明。通期予想は据え置き、下期はゴジエヴァ2やモンハンサンブレイクなどをラインナップに挙げている。
連結業績は減収減益、通期予想は据え置き
中間期の連結業績は次のとおり。会社側は通期予想を7月の第1四半期決算時から変えておらず、売上高2,053億円(前期比17.9%増)、営業利益225億円(同28.9%増)を見込んでいる。
| 項目 | 中間期実績 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 896億24百万円 | −6.6% |
| 営業利益 | 117億44百万円 | −13.6% |
| 経常利益 | 119億54百万円 | −14.0% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 82億16百万円 | −14.0% |
パチンコ・パチスロを扱うアミューズメント事業は売上高817億39百万円(同6.9%減)、営業利益120億79百万円(同17.7%減)。会社が示す「通期計画に対する営業利益の進捗率54.9%」は、このアミューズメント事業についての数字。連結全体の進捗率とは区別する必要があり、会社は同事業が通期計画の達成に向け順調に推移していると説明している。
パチンコは25.3%増、パチスロは43.9%減
販売台数をパチンコ・パチスロ別に見ると、明暗がはっきり分かれた。合計は137,822台で前年同期比13.8%減。以下は同社が扱った遊技機の販売実績であり、業界全体の販売台数ではない。
| 区分 | 2025年4〜9月 | 2026年4〜9月 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| パチンコ | 69,569台 | 87,174台 | +25.3% |
| パチスロ | 90,233台 | 50,648台 | −43.9% |
| 合計 | 159,802台 | 137,822台 | −13.8% |
パチンコの売上高は405億85百万円(前年同期比37.1%増)。中間期に販売した主なタイトルは次の6機種で、前期からの「e 東京喰種」「e 新世紀エヴァンゲリオン ~はじまりの記憶~」の継続販売も加わった。
- 4月:P ウルトラマンメビウス デカヘソ 319
- 5月:e バイオハザード6
- 6月:e 東京喰種 超デカ 超一撃 ver.
- 7月:e 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~
- 8月:e EDENS ZERO ~究極LT~
- 9月:e アサルトリリィ
パチスロの売上高は265億95百万円(同41.4%減)。中間期の主な販売タイトルは次の3機種で、これに「L 東京喰種」の増産が加わった。
- 4月:Lパチスロ 機動戦士ガンダム ユニコーン 覚醒DRIVE
- 7月:L ULTRAMAN 最終決戦
- 8月:スマスロ ストリートファイター6
会社は、パチスロのタイトル数減少について「ホールでの長期稼働やファン満足度向上に資する商品開発を最優先」とし、開発・検証期間を十分に取ったためと説明している。東京喰種の増産に対応しつつ、新作は3機種という構成だった。
遊技機以外では、ホール設備を扱うエース電研が売上高122億42百万円(同19.8%増)、営業利益14億5百万円(同14.0%増)。アミューズメント事業には、パチンコ・パチスロの販売だけでなく設備機器事業も含まれている。
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下期はゴジエヴァ2・モンハンサンブレイクなど、推しの子も開発中
決算説明資料に掲載された下期の主なラインナップは次のとおり。資料は納品月と販売状況を示したもので、ここから各機種の販売実績や稼働成績が確定したわけではない。
- パチンコ:SMART-PACHINKO GANTZ(10月)、e ゴジラ対エヴァンゲリオン ~WIND BURST~(12月)
- パチスロ:スマスロ モンスターハンターライズ:サンブレイク(10月)、Lパチスロ ゴジラ対エヴァンゲリオン 2(11月)、L アサルトリリィ(12月)、L SYNDUALITY Noir(2027年1月)
さらに決算短信では、『【推しの子】』をはじめとする大型タイトルの開発を進めていると説明。ただし、同短信には『【推しの子】』の発売時期や販売台数の記載はない。
通期の連結予想は売上高2,053億円、営業利益225億円に加え、経常利益226億50百万円(前期比27.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益150億円(同14.9%増)を見込む。中間期は前年を下回ったものの、通期では増収増益を見込む形だ。いずれも会社の予想であり、今後の販売動向などで変わる可能性がある。
株主還元では、中間配当で「ウルトラマン60周年記念特別配当」として1株70円を出し、年間配当予想は140円。今後は配当性向50%以上を目標にする方針も示した。
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円谷フィールズHD「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信」(PDF)
円谷フィールズHD「FY2026 2Q」決算説明資料(PDF)
P-WORLD/遊技日本「円谷フィールズHD 27年中間期決算…」