遊技機向け半導体を手がける株式会社アクセルは2026年9月28日、2027年3月期の業績予想と配当予想を大幅に上方修正しました。
同社は受注状況や顧客需要を精査した結果、パチンコ・パチスロ機の新台年間販売台数について、当初想定の135万台から145万台へ市場見通しを引き上げています。遊技機向けグラフィックスLSIの販売見通しも31万個から35万個へ増加しました。
株式会社アクセル「第2四半期(中間期)業績予想及び通期業績予想並びに配当予想の修正に関するお知らせ」(2026年9月28日)
新台年間販売台数を135万台から145万台へ見直し
アクセルの公式資料で示された主な需要見通しは次の通りです。
- パチンコ・パチスロ機の新台年間販売台数:135万台から145万台へ
- 遊技機向けグラフィックスLSI販売:31万個から約35万個へ
- メモリモジュール:リユース比率の低下により販売個数が増加する見通し
いずれも9月28日時点の受注状況や顧客需要を踏まえた同社の見通しです。業界団体が確定した年間販売実績ではなく、今後の状況によって変わる可能性があります。
売上高204億円、営業利益22億9000万円へ上方修正
2027年3月期の通期連結売上高は、従来予想の150億円から204億円へ36.0%増額。営業利益は12億円から22億9000万円へ90.8%、経常利益は12億7000万円から23億5000万円へ85.0%、親会社株主に帰属する当期純利益は8億9000万円から17億円へ91.0%引き上げられました。
年間配当予想も41円から79円へ修正されています。一方、生成AI需要の拡大に伴う世界的なメモリ価格高騰で一部製品の製造原価は上昇しており、販売価格の適正化を進めるとしています。
この数字は「遊技人口の回復」を直接示すものではない
今回の資料から読み取れるのは、遊技機部品を供給する企業が、新台の年間販売市場を当初より10万台大きく見積もるほど受注・需要が上向いているという点です。
ただし、新台販売台数の増加見通しと遊技人口、ホールの売上・利益は同じ指標ではありません。市場全体の回復を断定する材料ではなく、メーカーやホールの入替需要を測る一つの先行材料として見る必要があります。